生命保険の保険料はどれくらい?

世代・年収別の平均額と賢い選び方を解説

生命保険に加入する際や見直しを考えるとき、他の人がどれくらいの保険料を払っているのか気になるものです。保険料の相場を知ることで、適正な保険選びの参考になるでしょう。

本記事では、公益財団法人生命保険文化センターのデータをもとに、世代別・年収別・ライフステージ別の生命保険料の平均額を紹介し、賢い保険の選び方について解説します。


1. 生命保険の月額平均はいくら?

生命保険の保険料は、契約内容や種類によって異なりますが、全国平均を知ることで、自分の保険料が相場と比べて適正かどうかを確認できます。

1-1. 一人あたりの平均保険料(月額)

公益財団法人生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、生命保険・個人年金保険に加入している人の年間払込保険料の平均額は以下の通りです。

  • 全体平均:17.9万円(年間)/1.49万円(月額換算)
  • 男性:20.6万円(年間)/1.72万円(月額換算)
  • 女性:16.0万円(年間)/1.33万円(月額換算)

男性の方が女性より保険料が高く、年間で約4.6万円の差があります。また、最も多いのは「月額1万円未満」の支払い層で、特に女性では44.1%が1万円未満となっています。

1-2. 世代別の年間保険料平均

「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、世代別の年間払込保険料の平均額は以下の通りです。

世代年間払込保険料の平均額
29歳以下21.5万円
30~34歳26.2万円
35~39歳38.2万円
40~44歳34.8万円
45~49歳37.5万円
50~54歳43.2万円
55~59歳43.6万円
60~64歳38.4万円
65~69歳43.6万円
70~74歳33.7万円
75~79歳31.4万円
80~84歳28.6万円
85~89歳35.8万円
90歳以上25.6万円

20代・30代前半は比較的保険料が低く、ライフイベントが増える30代後半以降に保険料が上昇する傾向が見られます。50~60代では、子どもの教育費や老後資金の準備により、保険料のピークを迎えます。

1-3. 年収別の年間保険料平均

世帯年収が高いほど、支払う保険料も高くなる傾向があります。

世帯年収年間払込保険料の平均額
200万円未満20.5万円
400~600万円31.4万円
800~1000万円45.3万円
1000万円以上57.9万円

高年収世帯では、貯蓄型の生命保険を利用するケースが多いため、保険料が高くなる傾向があります。


2. 生命保険選びのポイント

生命保険は、単に保険料の安さで選ぶのではなく、ライフステージや必要な保障内容を考慮することが大切です。

2-1. ライフステージに合わせた保障を選ぶ

  • 独身・若年層:医療保険や掛け捨て型の安価な生命保険を選択するケースが多い。
  • 子育て世帯:家族の生活を守るため、死亡保障を充実させる。
  • 子どもの独立後・シニア世代:保障内容を見直し、保険料を抑える選択肢も。

2-2. 保険料と保障のバランスを考える

無理なく払える範囲で設定し、必要以上の保障をつけすぎないことが重要です。

2-3. 保険商品の比較検討を行う

  • 掛け捨て型保険:月額保険料が安いが、満期時に返戻金がない。
  • 貯蓄型保険:満期時に返戻金があるが、保険料は高め。

2-4. 専門家に相談する

生命保険は複雑な商品が多いため、ファイナンシャルプランナーや保険アドバイザーに相談すると、自分に合ったプランを提案してもらえます。


3. まとめ

生命保険の保険料は、年齢・世帯年収・ライフステージによって大きく異なります。データを参考にしながら、

無理のない保険料設定をするライフステージに応じた見直しを行う必要な保障をしっかり確保する

ことが重要です。

生命保険は人生のリスクに備える大切な手段です。適切な保険を選び、安心できる未来を築きましょう。